県立千葉高校(県千葉)のカリキュラムは?
こんな疑問を解決します!
県立千葉高校(県千葉)は千葉県トップの公立高校です。
県千葉ではカリキュラムに基づき、多様な授業を受けられます。
私は県千葉の卒業生であり、高校生活の3年間を県千葉で過ごしました。
そんな私が本記事で県千葉のカリキュラムと授業内容について解説します。
実体験をもとに解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
- 県立千葉高校とは?
- 県立千葉高校のカリキュラム
- 県立千葉高校の教育方針
- 県立千葉高校の各授業
県立千葉高校(県千葉)とは?
県立千葉高校の基本情報は下記のとおりです。
所在地 | 〒260-0853 千葉県千葉市中央区葛城1-5-2 |
創立 | 1878年(明治11年) |
学科 | 普通科のみ |
ホームページ | 千葉県立千葉高等学校 |
定員 | 320名 |
アクセス | JR内房線・外房線 本千葉駅から徒歩14分 京成線 千葉中央駅から徒歩22分 |
クラス数 | 1学年 8クラス(1クラス約40名) |
付属校 | 千葉中学校(80名) |
県立千葉高校は「県千葉」「千葉高」と呼ばれ、歴史ある千葉県の名門校です。
千葉県の公立高校で受験難易度はもっとも高く、東京大学や京都大学、医学部の合格者が多いです。
共学で普通科のみ存在し、付属の千葉中学校から約80名の内部進学生がいます。
さらに詳しい情報は下記のホームページをご覧ください。
引用元:千葉県立千葉高等学校-ホーム
県立千葉高校のカリキュラム
県立千葉高校のカリキュラムは下記のとおりです。
1~2年次は文理共通のクラスであり、3年次から文理別のクラスに分かれます。
単位について細かく記載されていますが、特に気にしている生徒はいませんでした。
文理選択では大学受験で受ける科目をもとに選択していました。
文理選択で悩む生徒はいませんでした。
県立千葉高校の教育方針
県立千葉高校の教育方針は下記のとおりです。
- 自主・自律の精神
- 重厚な教養主義
- レベルの高い教師陣
- 文武両道
ひとつずつ詳しく解説します。
自主・自律の精神
県立千葉高校の全活動における精神的基盤に「自主・自律」を掲げています。
卒業後にも社会のリーダーとして活躍できるように、生徒自身が考えて行動しています。
今思えば、先生たちはテストや行事について口うるさく指導せず、全面的に生徒に一任していました。
考える能力が養われました。
重厚な教養主義
県立千葉高校は「重厚な教養主義」を教育方針に掲げています。
県千葉の授業は大学受験のための授業ではなく、真の教養を身につけるための授業でした。
そのため、進学校にもかかわらず、大学受験に必要な内容が受験当日までに終わっていないほどです。
基本的に大学受験のサポートがありません。
レベルの高い教師陣
県立千葉高校は「レベルの高い教師陣」を特色としています。
授業を担当するどの先生も担当分野に広く精通し、非常に興味深い授業をしてくれました。
先生の中には県千葉の卒業生も多く、経験豊富で非常に頭が良い先生ばかりでした。
若い先生はほとんどいません。
文武両道
県立千葉高校は「文武両道」を教育方針に掲げています。
勉強を頑張るのは当然のこと、部活動への参加も熱心であり、夜遅くまで練習に励んでいました。
兼部している生徒もいるほどであり、全体では部活動の加入率が100%を超えていました。
部活も楽しい思い出です。
県立千葉高校の各授業
県立千葉高校で受けられる各授業の様子について解説します。
国語科目
国語科目には下記の授業がありました。
現代文
現代文の授業は基本的に教科書にそって進みます。
しかし、3年次の現代文の授業は少し変わっていて、夏目漱石の「こころ」を1年通して扱いました。
教科書に載っている一部抜粋ではなく、1冊購入して最初から最後まで丸ごと学びました。
先生が非常に変わり者でした。
古文・漢文
古文・漢文の授業は基本的に教科書にそって進みます。
予習として授業に載っている古文・漢文を全文ノートに写し、単語や助動詞の意味を各自で調べます。
授業で生徒が1文ずつ和訳を発表し、先生が時代背景や内情などを交えて解説します。
古典文学への理解が深まります。
数学科目
数学は板書、プリントを中心に授業が進み、練習問題を解きながら知識を定着させていきます。
プリントには各単元に対応する練習問題が用意されており、演習と解説を繰り返すことで理解を深めます。
テスト前は問題集で大量の問題を解くため、テスト後には一通りの知識が付いています。
たくさん問題を解いたのはいい思い出です。
英語科目
英語科目には下記の授業がありました。
コミュニケーション英語
英語の授業は基本的に教科書にそって進みます。
予習として教科書の英文全文に目を通し、分からない単語や熟語は事前に調べておきます。
授業では生徒が1文ずつ和訳し、先生が修正や解説を行います。
英単語のレベルが高くて苦労しました。
英文法
英文法の授業では主に英文作成を行います。
予習で問題集の日本文を英文にし、授業で生徒が1問ずつ解答、先生が解説をします。
東京大学や京都大学、医学部などの難関大学の過去問が幅広く出題され、英作文の実力が身につきます。
かなり難しかったです。
NEWS
NEWSの授業では宗教や科学、世界情勢についての英文のニュース記事を扱います。
予習として記事全文に目を通て単語や熟語を自分で調査し、授業で生徒が発表、先生が解説を行います。
通常の英語の授業では扱わないレベルの高い英単語や言い回しが多く、英文読解能力が身につきます。
先生がスパルタでした。
理科科目
理科科目には下記の授業がありました。
物理
物理の授業では実験があり、班ごとで実験を行ってレポートにまとめて提出します。
実験でデータを整理し、グラフや表にまとめて理論を体感するため、理解が深まります。
実際に実験をするので、大学受験で出題される実験問題のイメージが具体的につかめます。
大学の講義室みたいな教室でした。
化学
化学の授業には実験があり、班ごとに実験を行ってレポートにまとめて提出します。
様々な薬品や試験道具を自分の手で使用するため、座学で学んだ内容の理解が深まります。
化学の先生が非常に変わり者で、怪しい実験をする研究者みたいなイメージでした。
様々な化学反応を学びました。
生物
生物の授業では実験があり、県千葉の名物として「ハエの形質遺伝実験」があります。
実験では実際にオスとメスのハエを掛け合わせ、できた子の形質(姿や形の特徴)を観察します。
小さなハエを一匹ずつ観察したり、ハエに麻酔が効かなかったりと夏休み返上で大変でした。
今ではいい思い出です。
地学
地学の授業はプリントをもとに進みます。
地学を大学受験の受験科目に選ぶ生徒は少なく、あまり学ぶ機会のない学問です。
しかし、授業を受けてみると天体や星座についてなど、意外と面白かったです。
1年次に学びました。
社会科目
社会科目には下記の授業がありました。
日本史
日本史はプリントを中心に授業が進みます。
社会科の先生には歴史オタクや地理オタクが多く、授業というよりは先生の趣味について語る時間です。
そのため、日本史についてのコアな知識やマニアックな情報など、聞いていて飽きない授業でした。
社会科の先生は変わり者が多いです。
世界史
世界史の授業はプリントを中心に進みます。
世界史の先生も他の社会科の先生と同様に世界史オタクであり、世界の歴史について熱い授業が行われます。
世界史の授業は卒業後も特に印象に残っており、卒業生と遊びや食事に行っています。
面白い先生でした。
地理
地理の授業はプリントを中心に進みます。
地理の先生は世界各地を自身で周り、実際に目にした光景や民族の実情を交えた興味深い授業でした。
資料集を頻繁に活用し、暗記ではなく実際のエピソードを交えて解説してくれました。
教養として有意義でした。
倫理
倫理の授業は一風変わっており、犯罪者の猟奇的な殺人事件をテーマとして扱っていました。
なぜその犯人が残虐な人殺しを行ったのか、人間の倫理観について学びます。
ときには取り扱う事件の残虐さから、気分を悪くして倒れてしまう生徒が出るほどでした。
刺激的で面白い授業でした。
その他の科目
その他の科目には下記の授業がありました。
体育
体育の授業では様々なスポーツを体験します。
なかでも県千葉はラグビー部の活動が盛んなため、ラグビーの授業は面白かったです。
ラグビーを授業で扱う高校は少なく、貴重な体験となるでしょう。
ちなみに水泳の授業はありません。
家庭科
家庭科の授業では料理や裁縫、洗濯などについて楽しく授業で学びます。
実際に料理を作ったり、裁縫に挑戦したりするので、将来の一人暮らしに役立ちます。
優しいおばあちゃん先生が教えてくれるので、地味に楽しみな授業の1つでした。
憩いのひとときでした。
芸術
芸術の授業では下記の4つから1つ選び、3年間を通して学びます。
- 工芸
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筆入れの作成などがあり、世界で1つのオリジナル作品が作れます。
- 書道
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夏休みに写経の課題があり、文字を書きすぎて腕が痛くなります。
- 美術
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画板の作成やパレットの張り出しなど、1から水彩画や油絵を描きます。
- 音楽
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歌を練習し、テストでは1人ずつ独唱を行います。
友達とおしゃべりしながらで楽しかったです。
情報
情報の授業ではパソコンやプログラミングについて学びます。
実際にプログラムを作成して作動させるなど、コンピュータルームで実技を通して学びます。
先生がパソコンオタクの印象で、非常に変わり者でした。
県千葉には変わり者の先生が多いです。
まとめ
本記事では県立千葉高校のカリキュラムと授業内容について解説しました。
県千葉は県内トップの進学校であり、授業のレベルが基本的に高いです。
教師陣も県千葉の卒業生が多く、変わり者がそろっていて面白いです。
ぜひ皆さんの県立千葉高校を受験し、面白い授業を受けてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。